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きになる文房具

極私的文房具レビュー日記

万年筆のようなシャープペンシル「ぺんてるケリー」

筆記具

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自宅にある筆記具を見回したところ、ずいぶんシャープペンシルが多いことに気づいた。どうやら私はシャープペンシルが好きらしい。笑

 

文具店でシャープペンシルを選ぶとき、私は大きく分けてふたつの特性を重視してチョイスする傾向にある。ひとつめは機能性。折れにくい機構のものや、ノックが特殊なものなど、いわゆるメカニカルな部分によく引き寄せられる。もうひとつはデザイン。高級感があったり素材のよいもの好んで選んでいる。

 

今回レビューするのは完全に後者のデザインで選んだものだが、実は驚くほど高い機能性を兼ね備えたシャープペンシルの銘品である。

1971年から発売されているロングセラー「ぺんてる ケリー」はどこか昭和の哀愁を漂わせながらも、まるで万年筆のような佇まいで、長年にわたり筆記具ファンを魅了し続けている。これまでたくさんの文具雑誌やブログでも紹介されてきたが、あらためてその魅力を紐解いていきたい。

 

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まず、最初に手にした時に驚くのは、そう、キャップ式なのである。70年代初頭(まだ私は生まれていなかったが)、日本国内は万年筆ブームに沸いていた。ケリーもまたその流れを汲んで開発されたのであろう。キャップをした状態でデスクに置いていると、その姿は完全に万年筆である。これがケリーが万年筆のようなペンシル「万年CIL(マンネンシル)」と呼ばれている理由だ。

 

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名前についてはもう一つエピソードがある。発売当時の製品名はケリーではなかったそうだ。ケリー(KERRY)とは、アイルランドで「黒い牛」のことを指すという。ケリーの膨らみのある黒軸ボディが黒い牛を想わせることから、愛称として親しまれ、後にそれが正式名称となったそうだ。

 

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キャップを外した状態でもギリギリ書けなくもないが、私は必ず尻軸に固定する。この開閉時のカチッという音が小気味よく、「よしっ書くぞ」という筆記欲に勢いをつけてくれる。

 

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さらに素晴らしいのはキャップを尻軸に付けた状態でもノックができる仕組みになっていることだ。天冠の中の見えない部分にも仕掛けが施されてあり、キャップをしたままだとノック部分は動かないが、尻軸に付けると動く仕組みだ。消しゴムが格納されているキャップもこれに連動している。これだけのギミックを効かせておいて1000円台は安過ぎるだろう。と心配にもなる。

 

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次にペン先部分に注目してみると、かなり急なカーブを描きながら先端にかけて細くなっていく。ペン先を細くすることで筆記時の視認性を高めている。

 

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通常キャップの無いシャープペンシルは、ペンケースに入れた時などにペン先を保護するため、パイプ部分が格納式である事が多い。そのため筆記時にぐらつきが発生してしまうことがあるが、固定タイプのケリーはぐらつきがほとんど無く安定した筆記を実現している。これもキャップ式であることの強みだ。

 

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高級感あふれるデザインと、使用するのが楽しくなる様々なギミック。私がシャープペンシルに求めるふたつの特性を兼ね備えた、完璧なる銘品だ。

 

<製品詳細>
◼️製品名
ぺんてる 万年CIL(ケリー) シャープペンシル
◼️サイズ
15×12×125mm
22g
◼️仕様
材質:軸:PC ノック:ステンレス
クリップ:鉄
先金、ローレット:真鍮
キャップ:アルミ
◼️価格
1,500円(税抜き)
◼️メーカーサイト(外部リンク)
http://www.pentel.co.jp/products/automaticpencils/mannencil/